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今日は、漫画家”吾妻ひでお”が亡くなった日です。
ナンセンス、SF、ギャグ、それらの作品は分野を越えて影響を受けた人が多数
います。
ヒット作を飛ばしながらも、多忙な生活など複数の要因で追い込まれ、失踪2回
自殺未遂など、ハードな人生を送ることに。それらのことを漫画作品に落とし込
んだものが、今日ご紹介する一冊。
「失踪日記」(吾妻 ひでお∥著)
”お酒”、ほどよく飲めば百薬の長と言われる位、楽しく素敵な飲み物。
しかし、知らぬ間にタガが外れた時には…
元々お酒に強くなかったという作者。仕事、不安、うつうつとした気持ち。
いつの間にか全てをお酒に頼り、寝ているとき以外はお酒を飲んでいる生活に。
前半は失踪の記録。後半はアルコール中毒患者として入院した記録を基にした
もの。どこを切り取っても大変な出来事、なのにどこか淡々とした作者の視点
に惹き込まれます。この作品は日本漫画家協会大賞をはじめとした賞を受賞し、
海外でも大きな評価を得ました。