[BookShelf Image]:2015
今日はドイツで生まれた社会心理学者、精神分析家、そして哲学者でもあるエーリヒ・フロムが亡くなった日です。
ユダヤ人として二つの大戦を越えた1980年、スイスでその生を終えました。
今日の一冊は「エーリッヒ・フロム:孤独を恐れず自由に生きる」(岸見 一郎∥著)
生きていると、大きくも小さくも悩みがつきないのではないでしょうか。そんな時に思想、哲学などの本を言われても、難しそう、自分の悩みなどとは何の関係もないと思うかもしれません。
フロム氏は心理学者のフロイトの理論と経済学者のマルクスの主義を総合しようと試み、新フロイト派の社会心理学者としても活躍した人。
『自由からの逃走』『愛するということ』『悪について』そして『人間における自由』など今も残る名著を残しています。そんなフロム氏の考えた「人間はいかに生きるべきか」をアドラー心理学のベストセラー「嫌われる勇気」を書いた岸見氏が読み解いてくれます。
日々の悩みも人間の根本的な問題を考えた時に、自ずとそのヒントが見えてくるのかもしれません。
この講談社現代新書の「現代新書100(ハンドレッド)」シリーズは、思想を知ることに最適な入門書。どんな思想なの?その思想が生まれた背景は?その思想をどう今に役立てる?それらが約100pにまとめらています。迷った時にはこのシリーズをどうぞ。