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4月7日はユーゴスラビアにおいてチトー(ティトー)が
終身大統領になった日です。第二次世界大戦後のユーゴ
スラビアを王国制から社会主義国家へと変え、自身は
1963年に終身大統領となることで独裁政治を行いました。
ユーゴスラビアは「七つの国境、六つの共和国、五つ
の民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの
国家」と言われるほどに複雑な成り立ちをしている国で、
これを独裁政治ではあるもののまとめ上げていたチトー
は高いカリスマを持った人物でした。
これだけならば偉人のようにも見えるチトーですが、
統治に問題が全くなかったわけではなく、国内で起こる
不平不満を独裁政治により抑えていた部分もあったため、
結局のところ、チトーの死後にユーゴスラビアは崩壊の
一途をたどることになってしまいました。
今日紹介する一冊は『独裁者が変えた世界史 上』
(オリヴィエ・ゲズ∥編)です。
20世紀に登場した独裁者たちを紹介した本になります。
様々な評価をされる独裁者チトーを理解する一助になれば
幸いです。