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今日は国際植物防疫デー(International Day of Plant Health)です。
国際植物防疫デーは、2022年の国連総会で採決された新しい記念日です。
植物の健康をまもることが、飢餓の撲滅や貧困の削減、生物多様性の保護、そして経済発展にどのように役に立つかを知ってもらうことを目的としています。
私たちの食べ物の80パーセント、そして酸素の98パーセントは植物由来ですが、このうちの20パーセントから40パーセントが、病害虫によって失われているといわれています。(参考:農林水産省)
植物を襲う病害虫は、気候変動や異常気象の影響で増えてしまうほか、旅行の荷物や国際貿易によるコンテナの移動によって国境を越えてきてしまうそうです。
今日の一冊は
『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』
(前野 ウルド浩太郎∥著 光文社)
「バッタに食べられたい」
ファーブルのような昆虫学者になるため、世界をバッタの被害から救うため、アフリカに向かった若きハカセの冒険物語。2017年の新書版から新たなエピソードを加え、漢字にふりがなをふり、難しい言葉の解説を付した児童書版。
バッタによる蝗害も、深刻な食糧危機や植物の健康被害に関わっています。研究にどれだけの労力がかかるのか、、、バッタ博士の大冒険をお楽しみください。