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今日は、中国の清王朝の時代の1905年に高等官僚登用試験の「科挙」が廃止された日です。

 科挙は、隋王朝の時代に始まり、清王朝で廃止されるまで、時の王朝ごとにマイナーチェンジを繰り返しながら、約1300年もの長きにわたり実施されていました。文・武の両方で実施されていました。しかし、清王朝末期になると、西欧列強の圧力などから植民地・近代化のリスクを伴っていて、科挙制度がリスクの一因となっていることから、時の政府は廃止を決断することになったそうです。この廃止により、当時の知識人たちは、諸外国へ“留学”という名の”流出”をしてしまうのでした。

 

 今日、紹介する一冊は、『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』(佐川 恭一∥著)です。

 難関校に通う主人公は、突如起こった出来事に気を取られ、デコトラに跳ね飛ばされてしまう。気づくとそこは清朝の中国。彼はある不埒な目的のため、科挙に人生を懸けることに…。その他にも、登場する男たちの悲哀と諧謔に満ちた話が描かれています。

2024年 (令和6年)
11月23日(土)
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