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今日は、歌舞伎座開業記念日です。1889(明治22)年のこの日、東京・木挽町
(現在の東銀座)に歌舞伎座が開場しました。元々木挽町には江戸三座のひと
つ・森田座(後の守田座)がありましたが、1841年の天保の改革の時に浅草に
移され、それから半世紀を経ての開業となりました。
当時の建物は戦災で焼失し、1951(昭和26)年に復興されたものです。現在は
この建物も老朽化により平成22年4月に幕を閉じ、平成25年4月より第五期歌舞
伎座として”三菱地所設計、隈研吾建築都市設計事務所”で共同設計されたもの
がこの地に建っています。
今日の1冊は「歌舞伎座五代:木挽町風雲録」(石山 俊彦/著)です。
木挽町に歌舞伎座が開業してから125年の歳月を興行師に焦点を当て、関東大震
災、東京大空襲、GHQ統制など数々の困難を乗り越えて歌舞伎公演を続けてき
たその歩みを描いたものです。
梼原町にも「ゆすはら座」という芝居小屋があります。この芝居小屋も元
の場所から移設され今の地にあるそうです。そして、このゆすはら座の修復
をきっかけに、図書館の建築家でもある”隈研吾”氏とのご縁ができたとのこと。
不思議なご縁を感じます。