[BookShelf Image]:206
1895年のこの日、スウェーデンの化学者ノーベルが、自らの発明したダイナ
マイトで得た富を人類に貢献した人に与えたいという遺言を書いたことが由
来となっています。ノーベルの死後、ノーベル財団が設立され、1901年にノ
ーベル賞の第1回受賞式が行われました。ノーベルの遺産を元にした基金168
万ポンドの利子が、物理学・化学・生理学医学・文学・平和事業の5分野に
貢献した人に贈られている。1969(昭和44)年に経済学賞が追加されました。
毎年ノーベルの命日の12月10日に、平和賞はオスロで、その他の賞はストッ
クホルムで授賞式が行われている。
今日の一冊は、『電池が起こすエネルギー革命』(吉野彰/著)です。
記憶にも新しい、リチウムイオン電池の開発で2019年のノーベル化学賞を
受賞した吉野彰氏。リチウムイオン電池の可能性や15年の歳月をかけて実用
化まで進めた裏話など、充実した内容となっている。スマートフォンやノー
トパソコンなどのバッテリー、電気自動車やドローン搭載など、世界ではリチ
ウムイオン電池バブルが起こっており、その市場規模は推定約2兆円にも上る
と言われています。電池の歴史や開発秘話、これからの可能性までリチウムイ
オン電池について深く知ることのできる1冊です。