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1953(昭和28)年のこの日、NHK東京放送局が日本初のテレビの本放送を
開始した。1953(昭和28)年2月1日午後2時、東京・内幸町の東京放送会館
から「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の第
一声が放送された。当時の受信契約数は866台、受信料は月200円だった。
その年の8月には日本テレビ、翌1954(昭和29)年3月にNHK大阪と名古屋
1955(昭和30)年4月にラジオ東京(現在の東京放送(TBS))でもTV放
送が開始されました。
今日の一冊は、『テレビ成長期の日本映画』(北浦寛之/著)です。
アメリカとは異なり、テレビの普及が斜陽を招いたように見える日本の映画界
だが、果たしてその実情はいかなるものだったのか。本書は映画メデイアとテ
レビ・メデイアの関係に焦点をあてながら、日本映画が好景気に沸いた1950年
代から一転、後退を強いられ、危機に陥った70年代にかけての、いわばテレビ
成長期における日本映画の動態を、産業と作品の両面から多角的に検討していく。