[BookShelf Image]:292
2月25日は道眞忌です。
この日は平安時代の学者で廷臣の菅原道眞の903(延喜3)年の亡くなったです。
代々学者の家柄に生まれた道眞は、幼いころから神童と呼ばれ、大人になっ
てからも要職を歴任するなど、天皇に信頼される優れた人物でした。しかし、
無実の罪を着せられ、京の都から太宰府(福岡県)へ左遷されてしまい、そ
の地で生涯を終えることとなります。そして現在は学問の神様として有名な
天神さまとして、多くの人々に親しまれています。
受験シーズンにお参りしたことのある方も多いのではないでしょうか。
今日の1冊は、『本当は怖い日本の神さま』(戸部民夫/著)です。
そもそも人間である菅原道眞は、なぜ神様として祀られることになったので
しょう。それは道眞の死後すぐに起こった多くの厄災の原因が、恨みを持って
死んだ道眞の怨霊によるものだと考えられたためでした。その後、神として祀
られるようになりますが、このように生活の中で親しまれている神様も、もと
は祟りを起こすような怖い面を持っています。
この本では、神話の神さまから動物の神さままで、私たちの身近にある神さま
のことを深く知ることのできる1冊です。