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今日は、世界結核デーです。
1882年のこの日、ロベルト・コッホ博士が結核菌を発見したことに因んで、
世界保健機関が1997年に制定しました。
今日の1冊は「結核と日本人」(常石敬一/著)です。
”結核”というと、昔のお話にでてくる不治の病というイメージを持って
しまうのですが、皆さんはどうでしょうか。
結核は、HIV/エイズとマラリアに並ぶ、世界の三大感染症のひとつと
され、今もなお、世界では結核による死者が約170万人にものぼる病です。
実は、日本でも結核は過去の病ではなく今なお蔓延している病ということ。
そして、そんな結核を日本はどのような医療政策をとっていくべきかを、
歴史をたどりながら本書は指し示しています。
コロナウィルスで世界各国が翻弄されている昨今ですが、そう遠くない日に
結核のように、治療が確立され、過去の病となってくれることを心から祈り
ます。