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文久2(1862)年旧暦4月24日、植物分類学者の牧野富太郎が
高知県佐川町の豪商の家に生まれた。94歳でこの世を
去るまでの生涯を植物研究に費やして、
新種・変種約2500種を発見・命名し、「植物学の父」と呼ばれた。
今日の一冊は
『牧野富太郎 なぜ花は匂うか』(牧野 富太郎/著)。
「科学的視点」をテーマに科学者・作家の珠玉の作品を、一作家一冊で
紹介するSTANDARD BOOKSシリーズ の1冊。
日本植物学の父と呼ばれた牧野富太郎はご存知高知県の偉人の1人です。
飯より女より植物が好きで、
「私は植物の愛人として生まれ来たように感じます。
あるいは草木の精かも知れんと自分自身を疑います。ハ、ハ、ハ、ハ。」
この本を読んで私が一番びっくりしたのは、イチゴは茎の先を食べていることや
バナナは皮を食べているということです。
このように軽口を混ぜながら、故郷高知県での植物探索や植物への知見も
随所にちりばめられている面白い本です。
*訂正事項:「植物学の日」は、現時点では制定されておらず、牧野富太郎博士の生まれた日ということもあり、流布しているようです。