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小説家・川端康成の1972年の忌日。大正から昭和の戦前・戦後にかけて
活躍した近現代日本文学の頂点に立つ作家の一人である。1968年、ノー
ベル文学賞受賞。
今日の一冊は、『伊豆の踊子』(川端康成/著)です。
高校生である主人公が孤独に悩み、伊豆へのひとり旅に出かける。途中、
旅芸人の一団と出会い、そのなかの踊子に、心をひかれてゆく。清純無垢
な踊子への想いをつのらせ、孤児意識の強い主人公の心がほぐれるさまは、
清冽さが漂う美しい青春の一瞬……。ほかに『禽獣』など3編を収録してい
ます。中高生でも読みやすい一冊です。