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今日は、二十四節気の清明にあたる日です。
新緑が芽吹き、植物がいきいきと輝いていく季節のはじまりを示します。
暦便覧によれば「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草と知れるなり」
と記され、清浄明潔は清らかで明るいことを意味し「清明」はこの清浄明潔
の略といわれているそうです。
今日の1冊は「陰陽師」(夢枕獏/著)
二十四節気の清明に関することを、と思うところですが、清明と聞くと
セイメイ違いですが、どうしてもこの平安時代に活躍した陰陽師”安倍晴明”
(アベノセイメイ)が浮かんでしまいます。
陰陽道(天文道や占いなどを体系としてまとめた思想)で卓越した才能を発揮
し、実在したとされている安倍晴明をモデルに、友の源博雅と力を合わせ不可
思議な難事件を、子気味よくあざやかに解決してゆく本作。1話1話が短く読み
やすくまとめられています。
安倍晴明のような陰陽師が現れて、不穏な空気を一層して欲しい!と思わず思っ
てしまいます。