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今日、7月17日は「東京の日」。1868年(慶応4年)のこの日、明治天皇の詔勅
により「江戸」が「東京」に改称されました。「西の京」の京都に対して、
「東の京」。初めは「とうきょう」ではなく「とうけい」と発音していまし
た。しかし、この年は戊辰戦争の最中であり、東京が名実ともに首都となっ
たのは廃藩置県が行われた1871年(明治4年)のことでした。また「江戸」から
「東京府」、「東京市」と呼称が変わり、「東京都」となったのは、太平洋戦
争中の1943年(昭和18年)のことでした。
今日の一冊は、「不忍池ものがたり 江戸から東京へ」(鈴木健一/著)
寛永寺の創建以来、江戸の名所として発展した不忍池(しのばずのいけ)。
多くの文学・絵画作品で不忍池が描かれています。明治以降はその周辺で文化
的建造物が建ち並び、博覧会や競馬場へと変貌していく。江戸から東京へと共
に、そして人々も変化する様子は興味深いです。江戸・明治といった当時の不
忍池が散策できる一冊です。