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今日は太平洋横断記念日です。
1962年(昭和37年)のこの日、海洋冒険家の堀江謙一さんが、小型ヨット「マーメイ
ド号」で太平洋単独横断に成功し、サンフランシスコに到着しました。
当時23歳の堀江さんは兵庫県西宮市から出航し、94日間という長い航海を経て横断
に成功しました。しかし当時はヨットによる出国は認められていなかったため、横断
中、日本ではなんと「密出国」という扱いになり、遭難者として海上保安部に捜索さ
れたそうです。
一方、到着したアメリカサンフランシスコでは「名誉市民」として大きく称賛をあ
び、1か月間の米国滞在が認められました。そのニュースを受け、日本でも次第に応援ム
ードが高まりました。
そんな大冒険を終え、堀江さんが帰国後に出版された著書『太平洋ひとりぼっち』
はベストセラーとなり、1963年(昭和38年)には主演・石原裕次郎で映画化までさ
れました。
今日紹介する一冊は、堀江さんが帰国後に出版されベストセラーになった、
『太平洋ひとりぼっち』(堀江謙一/著)です。
本書は、小型ヨットによる太平洋単独横断の出航前から航海中の出来事を、堀江さんの
手記と新聞記者である本多勝一さんによる対談形式の解説、そして迫力ある写真によっ
てまとめられた一冊です。
是非、この本で手に汗握る堀江さんの大冒険を体感してください。