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今日は、ボーカロイド”初音ミク”が初めて世の中にでた日です。
ボーカロイドとは、ヤマハが開発した歌声を合成する技術の一つ。略称ボカロ。
人の声から作られたデータベースを元に歌声をつくりだす特徴があります。
この特徴を活かし、キャラクター化。世界的な人気を誇るまでになったものが、
バーチャルアイドル「初音ミク」です。
今日の1冊は「サイボーグ時代:リアルとネットが融合する世界でやりたいこ
とを実現する人生の戦略」(吉藤オリィ/著)
分身ロボット”OriHime”の開発者、吉藤オリィさんが書かれたこの本。
テクノロジーを使いこなし、今の世の中を楽しみながらどのように生き抜いて
いけるかが書かれています。
分身ロボットとは、AIではなく人が遠隔操作で動かせるロボット。様々な理由
(事故や病気、高齢化など)で体や心が不自由になりできなくなったことを、こ
の分身ロボットを通して”できない”を”できる”に変えることができるようにしてく
れるもの。
吉藤さんご自身は、いじめによる引きこもりの時期があり、その最中に色んな
ことができなくなっていく辛さを経験されました。また、身近な方が脊髄損傷で
不自由な暮らしを余儀なくされている姿を目の当たりにもされています。
テクノロジーとは便利な道具。努力・根性・我慢ではなくこの便利な道具を使い
”できない”をできる”に変えられる。と本書で語られていました。
時には精神論も大切かもですが、不必要に誰もが無駄に疲弊せず、傷つかず、
よりよく優しい方法で”できない”が”できる”になればと考えさせられます。