今日は井戸の日です。全国さく井協会が平成18年に制定しました。
由来は、「いー(1)井(1)戸(10)」の語呂合わせから。
蛇口をひねればすぐに水がでる今の時代、「うちは井戸あるよ!」というご
家庭は少ないと思います。しかし、昔の物と思われがちな井戸が、「防災井戸」
として、近年あらためて注目されていることをご存じでしょうか。「防災時に
雑用水を確保できる場所」として井戸が重宝されている、というわけです。
「各家庭にひとつ井戸を・・・」というのはなかなか難しいと思いますが、災
害時に近隣住民へ水を提供できる井戸を、各自治体がリスト化しています。これ
は、「災害時協力井戸」などという名前で管理されており(名称は各地で異なる)、
その場所を近隣住民がWebサイトなどで確認できるようになっています。一度、
自宅近くの井戸を確認しておくと、いざという時役に立つかもしれませんね。
ところで、あなたは井戸にどんなイメージを持っていますか?
井戸はとても実用的で重要な物ですが、いざ目の前にあると「なんだか怖い…」
というイメージを持っている人も少なくないと思います。
そのイメージはおそらく、日本で有名なホラー映画が大きな要因のひとつではな
いでしょうか。
その映画では、呪いのビデオを見た人々が7日後に必ず死んでしまいます。
死に方は、ビデオを見た7日目、つけていないはずのテレビに井戸が映り、そこか
ら這い出してきた幽霊がテレビをも抜け出し、登場人物を呪い殺してしまうという、
なんとも恐ろしいものです。
もともと、「暗くて深い穴」であり、すでに何となく怖い井戸。その中から得体
のしれない幽霊が這い上がってくるなんて、井戸に対するイメージが恐怖で覆いつ
くされてしまうのも無理はありません。
しかし、先に述べた通り、近年の井戸が持つ役割はとても重要なものです。
有事に井戸を怖がっていては、大切な水を使うことができませんよね。
そこで、今日紹介する本は、
『ホラー映画で殺されない方法』(セス・グレアム=スミス/著)です。
この本を読めば、いたずらに井戸を怖がることはなくなるかもしれません。
ぜひこの本で、井戸から這い上がる幽霊の呪いを回避して、安心して防災井戸に向
き合ってください。