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2020年のコロナウィルス蔓延で再び脚光を浴びた1947年発表の『ペスト』。
虚飾のない人間性を描き出し、時代の不条理と戦う作品を多く手がけたカミュが、1913年のこの日に生まれました。
フランスに生まれたカミュは第二次世界大戦中に発表した『異邦人』でデビュー。神による救済や理想的な人間像を否定し、徹底したリアリズムと悪い夢のような展開で主人公の避けようのない運命を無慈悲に描写する手法は、のちに不条理小説というジャンルを確率しました。
意欲的に執筆する中、史上2番目の若さでノーベル文学賞を受賞したのち1960年、突然の交通事故で46年間の生涯を閉じます。
この機会にぜひ、カミュの作品に触れて見てください。