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今日は抹茶の日です。
釜をかけて、湯を沸かす道具「風炉(ふろ)」から、「ふ(2)ろ(6)」と読む語呂
合わせで、1992年に愛知県西尾市茶業振興協議会が制定しました。
風炉とはいわゆるポータブルな炉のこと。金物製や陶器製があり、中に灰と墨を仕込
んであります。その上に釜をのせ、湯を沸かすわけです。現在のお茶の席では5月から
10月の夏季だけ風炉を使うのが作法とされています。
寒くなり始める11月の始めに、風炉から炉(畳の一部を切り取ったくぼみに作った炉)
に改めます。これを「炉開き」といいます。寒い時期は風炉は使わず、焚火と同じよう
に皆で囲んだ炉でお湯を沸かし、お茶を楽しみます。
しかしながらもともと茶の湯作法は風炉から始まったとのことで、最高形式でお点前
をするときには、どのシーズンであっても風炉が使用されるそうです。
今日紹介する一冊は、
『お茶のすすめ おきらく「茶道」ガイド』(川口澄子/著)
です。
本書は、敷居の高そうに見えるお茶の世界を、親しみやすくイラストたっぷりで紹介して
います。是非この本で、気軽に日本古来の美しい文化を楽しんで下さい。