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今日は、歌人で精神科医でもあった斎藤茂吉の没した日です。
愛媛県出身の歌人、正岡子規の歌集に感銘をうけたことが、歌人としての歩みとなった一人です。
本人もさることながら、ご子息は長男が「モタさん」の愛称で親しまれている、精神科医で随筆家の斎藤茂太、次男は精神科医で随筆家、小説家もある北杜夫と文筆一家といっても過言ではない事に驚きです。
今日の一冊は「日本文学史:近代・現代篇7」(ドナルド・キーン/著)
日本文学・日本文学の第一人者であるドナルド・キーンがまとめた日本文学の通史である、本書。
そのなかで、茂吉は今世紀最大の歌人と評されています。処女歌集「赤光」がいかに当時の文壇に影響を呼んだのか。そして、その一歌一歌に丁寧に解説があり、茂吉の人生と歌の変遷が紐解かれていきます。
その他にも近現代の短歌と俳句について歌人、俳人を軸にまとめまられています。
短歌も俳句もわかると身近に感じられる事を教えてくれる1冊です。