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八十八夜は日本の雑節のひとつです。
雑節とは、二十四節季(1年間を24等分したもの)やご節句(季節の節目の行事)
のほかに、季節の移り変わりを的確につかむために設けられた特別な暦日です。
二十四節季の「立春」から88日目を八十八夜といいます。
昔から「八十八夜の忘れ霜」「八十八夜の別れ霜」と言われ、それは急に気温が
下がって遅霜が降り、農作物に被害を加えることを警戒する言葉です。
しかし、八十八夜が過ぎれば気候が安定することから、八十八夜は農作業の目安
とされ、農家ではこの頃から本格的に農作業に取り掛かります。
又、「夏も近づく八十八夜~あれに見えるは茶摘みじゃないか」と唄われる日本の古い
唱歌「茶摘み」がきっかけで、八十八夜と言えば茶摘みというイメージが定着しました。
今日の一冊は、「日本茶の図鑑」(日本茶業中央会・日本茶インストラクター協会/監修)
です。日本茶を楽しむための基礎知識や美味しいお茶の淹れ方など、わかりやすく丁寧に
書かれています。日本全国のお茶の種類や地域ごとの特色も細かくわかる内容になって
います。