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5月29日は、こんにゃくの日です。
今がこんにゃくの種イモを植え付ける大切な時期であること、そして「こ(5)んに
(2)ゃく(9)」と読む語呂合わせに由来しています。
こんにゃくのもとになるこんにゃく芋は、インドシナ半島原産のアモルファルス・コン
ニャクという植物が栽培品種化された、、サトイモ科コンニャク属に属する多年草です。
このコンニャク属は、見た目にかなりインパクトのあるものが多く、世界で一番大きな
花を咲かせる「ショクダイオオコンニャク(スマトラ大コンニャク)」もそのひとつ。
ショクダイオオコンニャクの茎は、20年以上かけて数十キロの重さにまで育ちま
す。そして最後の年に、それまで蓄積したすべてのエネルギーを注いで一度だけ、
それはそれは大きな花を咲かせるそうです。その花弁の直径はなんと2メートル。
そして、中央にそそり立つ棍棒状の肉茎花序は長さ3メートるにまで及ぶんだとか。
腐敗臭と薬品臭が入り混じった悪臭を放つその花は、たった二日程度で枯れてしまう
そうですが、そのインパクトは「密林のモンスター」と呼ばれるほど。
森の中を歩いていて、突然悪臭を放つ数メートルもある花が現れたらと考えると・・・
その呼び名にも納得できてしまいます。
食用こんにゃく芋の花も、これには及ばないものの、花序は1メートルという相当な大
きさになるそうです。
それがおでんの中でぷるぷると浮かぶこんにゃくになるなんて、ちょっと想像できな
いですよね。なんとも不思議な話です。
コンニャク以外にも、自然界には不思議な植物がもっともっとたくさんあるかもしれ
ません。
今日紹介する
『へんてこりんな植物』
を読めばきっと、あっと驚く植物たちにたくさん出会えることでしょう。