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今日は劇画の日です。

 劇画とは、漫画のジャンルのひとつで、現実的なドラマの展開を強調した漫画

こと。1964年のこの日、月刊劇画マンガ雑誌「ガロ」が創刊されたことから、

同日が劇画の日とされています。

 

 それまでのマンガはシンプルな線で平面的に描かれることが多く、「こども向

け」というイメージでした。しかしそれらのイメージを覆す劇画は、映画のよう

なアングル、強弱の強い絵柄、映画や小説のように複雑な設定のストーリーを

特徴としており、劇画の生みの親である辰巳ヨシヒロ属する「劇画工房」は「劇

画と漫画の相違は技法と読者層」として、まんがとは異なる年齢層を対象にして

いることを明言していたそうです。

 

 さて、「劇画」という言葉を生み出し、劇画の生みの親と呼ばれるのは漫画家、

辰巳ヨシヒロですが、彼は意外にもその後に巻き起こる大々的な「劇画ブーム」

で、システマティックに乱造された 「劇画」に幻滅したんだそう。

 

そこで本日紹介するのは

 

『劇画漂流』(辰巳ヨシヒロ/著)

 

本書は劇画の誤ったイメージを払拭したいという狙いで執筆した自伝的作品です。

劇画の生みの親は、どのような意図をもって劇画を生み出したのか、

この本を通して、その心情を覗いてみましょう。

 

 

 

2024年 (令和6年)
11月27日(水)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)