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今日は冒険家の日です。
今日が冒険家の日に制定された理由は、不思議な偶然の一致に由来します。
1965年。
同志社大学の遠征隊が、アマゾン川源流からボート下りを成功させました。
1970年。
冒険家の植村直己が、北アメリカ最高峰マッキンリー単独登頂成功。
世界初となる五大陸最高峰制覇を成し遂げました。
そして1989年。
海洋冒険家の堀江謙一が、世界最小の外洋ヨットで太平洋単独横断に成功しました。
なんとこれらすべての偉業が、偶然にも今日8月30日に成し遂げられたのです。
このことをたたえ、本日8月30日は冒険家の日に制定されました。
冒険家、植村直己は1984年の2月12日、43歳の誕生日に世界初のマッキンリー冬季
単独登頂に成功しました。しかしその翌日、下山中に交信が取れなくなり、消息不
明になってしまいました。
そして今もなお発見されないままです。
その後彼は、それまでの偉業を称えられ国民栄誉賞を受賞することになりました。
更に植村直己冒険賞が作られ、毎年、世界を舞台に冒険する人に名誉ある賞とし
て贈られています。
植村直己は優れた写真家でもあったと言います。
今日紹介する『植村直己の世界』は、彼がその目で見た景色を、彼自身が撮影した
写真で見ることができます。
冒険における偉業と、過酷さはイコールです。
それでも勇敢な彼らを冒険に駆り立てた物、その片りんを感じられる一冊です。