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1月2日はSF小説家、アイザック・アシモフの誕生日です。彼の考えた
「ロボット工学三原則」とよばれるロボットの行動原理は、後のSF小説
に影響を与えただけでなく、現実のロボット工学にもこの考えが応用され
ています。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過
することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反する恐れのないかぎり、
自己をまもらなければならない。
ロボット工学三原則はこの三箇条からなる制約で、この原則が明文化された
アシモフの『われはロボット』においては一見完璧とも思えるこの三原則を
無視したような行動を取るロボットの行動原理を解き明かしていく物語が展開
されていきます。
ロボットが人間に危害を加えられないようにするこの三原則は後の多くの作品
に影響を与えており、手塚治虫の『火の鳥』においても三原則を基とした話が存在
します。
今日紹介する一冊は『われはロボット』(アイザック・アシモフ//著)です。
様々な事例ごとに話が展開される短編集のような作りで、とても読みやすいと
思いますので、是非読んで見てください。