[BookShelf Image]:1063
1月17日は、今月今夜の月の日
明治の文豪、尾崎紅葉の書いた小説『金色夜叉』の中で、主人公の貫一が熱海の海岸で、
貫一を裏切った恋人のお宮に可いか、宮さん、一月の十七日だ。
来年の今月今夜になつたらば、僕の涙で必ず月は曇らせて見せるから
と
言い放ったことから。この日の夜が曇り空になることを「貫一曇り」と言う。
熱海ではこの日に「尾崎紅葉祭」が行われる。
今日の一冊は、
『金色夜叉』(尾崎紅葉/著)
「貫一・お宮の像」そして「お宮の松」は海岸の国道沿いにあり、観光写真スポットとして多くの人が訪れます。
小説は尾崎が執筆途中で亡くなったので未完ですが、門弟が書き継ぎ、
昭和になってから映画やテレビ番組などに何度も作られています。