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1月30日は日本の漫画家、藤子不二雄がコンビを解消した日と言われています。
『オバケのQ太郎』などの名作をを作った日本を代表する漫画コンビである2人で、
コンビを解消した後もそれぞれ活動を続けていました。
藤子不二雄は藤本弘と安孫子素雄の二人によるコンビで、小学校からの同級生
でした。コンビを解消することになった時期の二人の作風には違いが多くありま
したが、二人の仲は藤本が死去するまで良好であり、仲違いによるものではあり
ませんでした。
コンビ解消の理由については、当時藤本が主に描いていた『ドラえもん』の大
ヒットによりどちらかの死後に遺産相続で遺族間での争いになることを防ぐため
のものと言われています。
コンビ解消後も藤本は『ドラえもん』などのギャグ漫画路線を続け、安孫子は
『笑ゥせぇるすまん』などのブラックユーモアに富んだ作品を発表し、漫画家と
して活動を続けました。
今日紹介する一冊は『まんが道』(藤子不二雄Ⓐ/著)です。
藤子不二雄Ⓐによる自伝的漫画で、二人の出会いから漫画家として活躍するまで
を安孫子素雄の視点で描いたものになります。作中に登場する満賀道雄が安孫子
で、才野茂が藤本をモデルにした人物となっており、他の登場人物に関してはほぼ
実名で出ているという、当時を知る貴重な記録作品にもなっています。