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今日、3月11日は「いのちの日」。2011年3月11日に発生した東日本大震災では多く
の命が失われました。命の尊さを思い、命の大切さを考え、震災で学んだことを風
化させることなく災害に備えようと「災害時医療を考える会」が制定。
今日の一冊は、「百年後を生きる子どもたちへ」(豊田直巴/写真・文)
東日本大震災による原発事故で、放射能によってふるさとを追われた、阿武隈高地の
むら「津島」や「飯舘」の人びと。日常や思い出がふるさとと共に奪われ、二度と帰
れなくなってしまった現実。人が済まなくなった村は草木が生い茂り、しだいに森に
還っていく。しかし、いつか子どもたちが帰ってくるかもしれない。そんな願いを込
めて、ふるさとの記録集を作りはじめる。
震災から11年。復興が進んでいる地域もあれば、「津島」のように記録を残し未来
に託す地域もあります。人々の思いを未来へ継ぐためにも、忘れないことを大切して
いきたい。