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3月6日はルネサンス期を代表する万能人、ミケランジェロの誕生日です。
絵画・彫刻・建築・詩などあらゆる芸術分野で名を残しており、ルネサンス
芸術の最盛期を築き上げました。
ダヴィデ像を代表する彫刻が有名なミケランジェロですが、最後の審判など
の壁画でも、彼の人並外れた才能をうかがい知ることができます。
最後の審判に使われている技法は、フレスコ画とよばれる手法で、壁面に
漆喰を塗り、漆喰が乾ききらない状態で上から絵を描くことで、水に濡れても絵が
落ちることはなく、長期保存に向いた手法でしたが、乾く前に描く必要があるうえに
やり直しの効かない、高度な技術を要するものでした。
「ひとりの人間が成しうる偉業の大きさを知りたかったら、この絵の前に立つといい」
完成した最後の審判は後世の詩人、ゲーテにこう表現されるほどの出来となっています。
実物を見に行くのはなかなか大変なですが、徳島県にある大塚国際美術館では、
最後の審判が描かれたシスティーナ礼拝堂の実物大レプリカがあるため、手軽に
雰囲気を味わうことが出来るのでおすすめです。
今日紹介する一冊は『ジュニア版もっと知りたい世界の美術5』(高橋明也//監修)です。
同じルネサンス期に活躍したもう一人の万能人、レオナルドダヴィンチと
ミケランジェロを解説・比較したもので、生い立ちから作品解説まで、分かりやすく
まとめられています。