今日は日本の大手総合電子楽器メーカー、Roland(ローランド)が設立した日です。
プロから家庭用まで、スタジオやライブ向けの楽器製品を展開しているRolandは、
ヤマハやカワイとともに日本を代表する楽器メーカーのひとつです。
主に、シンセサイザー、電子ピアノ、電子ドラム、ミキサー、DJ機器、ギターアン
プや半導体の製品を開発・製造・販売しています。
常に音楽文化のイノベーションを求めて開発を進めるRoland製品は、才能ある沢
山のミュージシャンたちのイマジネーションと共に、革新的な音楽を開拓していき
ました。更にRolandの創設者梯氏自身も、メーカー同士の垣根を無くした共通規格
「MIDI」の制定に貢献したことが評価され、グラミー賞を受賞しています。
Rolandが行っている電子楽器の開発、MIDI規格の制定、DTMの提唱は今日の音楽
業界に革命をもたらし、音楽文化の発展に大きく貢献しているのです。
本日紹介する一冊は、
『細野晴臣録音術』(鈴木 惣一朗/著)
です。
細野晴臣といえば、はっぴいえんどのメンバーで、YMO(イエローマジックオーケス
トラ)のリーダー。細野さん自身は多ジャンルの音楽表現を行うアーティストですが、
YMOでは常に時代の最先端にあるRoland楽器も多数取り入れ、先進的な音楽で特に70
年代~80年代日本のテクノポップを牽引してきました。当時のYMOのアルバムを聞け
ば、電子楽器を使用して数々の実験的音楽を生みだす様子がうかがえ、楽しいです。
本書は、神格化されるほど音楽家から支持される細野晴臣の、ソロデビューから最新
作まで。40年に及ぶ細野晴臣の全キャリアを、長きにわたり見つめてきた鈴木総一郎
が歴代の録音エンジニアと細野晴臣本人と共に辿ります。細野晴臣という日本を代表
する音楽家の残してきた録音芸術が、どのような時代背景、発想のもとに生まれたの
かを紐解く、興味深い一冊です。