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今日は愛犬の日だと言われています。
とは言え、記念日協会に登録されたような正式な記念日というわけではない
ようです。
由来についても曖昧で、いつの間にかこう呼ばれるようになったそう。
(国際的愛犬団体JKCが制定したとの情報が出回っていますが、
これは誤った情報であると同団体が公式に発表しています。)
いつだれがどのように作った記念日なのか、それは今のところはっきりし
ていません。しかしきっと、可愛がっているワンちゃんをさらに愛でようと
いう思いが詰まっていることに間違いはないでしょう。
さて近年では、犬や猫などのペットを迎える方法として、ペットショップ
で購入するのではなく、保護犬、保護猫の譲渡を利用しようという声が高まっ
ています。
また、各所で犬猫里親譲渡会が開催されたり、県内の大きなペットショップ
が生体販売を中止したり、ここ高知県でも殺処分を減らす働きが目立ってき
ました。
そんな関係者の努力の甲斐あって、日本全国の犬猫殺処分数は平成16年度
の394,799頭に比べ、令和2年度は23,764頭。この十数年で格段に下がって
います(環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室Webサイトより)。
しかし殺処分に対する一般的な日本人の関心は、海外諸国に比べると残念
ながらまだまだ高いとは言えません。
今日はこちらをご紹介します。
『犬と猫 ペットたちの昭和・平成・令和』
(小林 照幸/著)毎日新聞出版
本書は人とペットの関係を問い続けてきた著者が、動物愛護管理センターで所
長をつとめる一人の公衆衛生獣医師を主人公に描く、壮絶な編年史です。
目を覆いたくなるような事柄ではありますが、社会とはわたしたち一人一人の
意識が積み重なって作られるものです。まずは知り、考えることから始めてみ
ましょう。