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1729(享保14)年のこの日、
交趾国(現在のベトナム)からの献上品として清の商人により
初めて日本に渡来した象が、中御門天皇の御前で披露された日です。
その後江戸に運ばれ、5月27日に将軍徳川吉宗の御覧に供されたという。
今日の一冊は、
『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン/著)
イギリスの生物学者のワトソンが少年時代を過ごした南アフリカ、クニスナの森で
大母(メイトリアーク)と名づけられた一頭の象が姿を消した。
最後に残された象を探し、彼が向かった先は・・・。
幼少期の不思議な体験と、アフリカに込めた思いがここに結晶する。
象の魂(エレファントム)が漂う大地を舞台にした、ワトソンの半自伝的書であり、集大成ともいうべき作品。