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4月27日は南アフリカにおいて全人種参加選挙とよばれる大統領選挙が
行われた日となります。1994年に行われたこの選挙では、当時の大統領
であったフレデリック・デクラーク氏によって人種隔離政策と呼ばれる
アパルトヘイトの撤廃が行われたため、これによりはく奪されていた
白人以外の国民の参政権が回復してました。
人種差別のない選挙が実現したことを祝い、現在の南アフリカではこの
日を自由の日として祝日にしているそうです。
南アフリカの全人種に参政権のあったこの選挙で当選を果たしたのは、
かねてよりアパルトヘイトに対抗し、およそ30年ものあいだ投獄をされ
ていたアフリカ民族会議の議長、ネルソン・マンデラ氏でした。
マンデラ氏は大統領就任後、法律上は撤廃されたアパルトヘイトの影響
ともいえる、人種・民族間の軋轢を無くすために尽力しました。
今日紹介する一冊は『ネルソン・マンデラ 未来を変える言葉』
(ネルソン・マンデラ/著、長田雅子/訳)です。
ネルソン・マンデラ氏の演説や原稿などから言葉を抜粋し集めたもので、
全人種の融和を目指した同氏の想いがうかがい知れる一冊となっています。