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今日は、2002(平成14)年開催の国連子ども特別総会にて、5月7日に記念日制定
された国際デーのひとつです。
エイズ孤児は、
・両親またはどちらかの親をエイズによって失った子供
・HIVウイルスに感染、またはAIDS患者の孤児
の両方を意味してます。
毎年、約7万人以上のエイズ孤児が発生しているとの統計もあり、その内の約70%
がアフリカ・サハラ砂漠以南の地域に居住しており、エイズ孤児の約85%以上がサ
ブサハラ地帯に集中しているとされています。アフリカの一部地域において、親が
高齢のため子どもが働いて家族を支えるケースが少なくないことや、生活苦から自
分の身体を売ってしまう状況が続くことなどがあるそうです。そのため、感染対策
と共に根底的諸問題解決への提議活動が続けられています。
ご紹介する一冊は、『しあわせのハードル』著:名取美和です。
著者が偶然訪れたタイで初めてエイズ患者と出会い、1999年にチェンマイ郊外のナン
プレー村に、エイズ孤児院「バーンロムサイ」を設立しました。子どもたちが安心し
て暮らし、学び、遊べる場を作りたいと願う著者の想いや行動力に心打たれた一冊で
す。海外と違い、日本は寄付やボランティアなどの社会貢献に対する意識がまだまだ
低いです。小さなことでも、自分にできることを考えていきたいと思います。