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6月1日は気象庁の開催している記念日、気象記念日になります。日本で
気象庁が設置された日であるとともに、気象と地震の観測も1875年のこの
日から始まったそうです。
1875年は、日本の近代化が進んだ明治時代の最中であり、近代化を達成
するために様々な分野で外国から技術者を招き、技術を輸入していた時代
でした。気象観測も例にもれず、外国人技師により必要性を提起され、施設
の設置が行われたそうです。
1875年6月1日には観測した気象データから天気予報も発表されたそうですが、
内容は「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ但シ雨天勝チ」という、
全国の天気を一文に示した簡素なものでした。日本における気象観測はここが
スタートであり、現在のニュースで異常気象を報じる際などに使われる「観測
史上初」はこの日を基準にしています。
今日紹介する一冊は『空の辞典』(小河俊哉/著)です。
気象にまつわる単語を写真付きで解説した辞典になっており、季節や度合いに
よって多彩な名前がついていることに驚かされます。辞典といっても手に収まる
サイズ感のものですので、是非読んでみてください。