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6月10日は日本の記念日である時の記念日です。671年6月10日に日本で
初めて時計を用いた時報が行われたことが由来となっており、1920年に
東京天文台と生活改善同盟会により制定されました。
時の記念日が制定された当時の日本は、意外なことに時間にルーズな国民性
であったといわれていました。この時間感覚を改善し、先進国と同じように規
則正しい生活を送ってもらうことを目的として、時の記念日は制定されたそう
です。
時の記念日が制定された1900年代は明治維新から続く近代化の時代であり、
鉄道、学校、軍隊といった時間厳守で行動を行う必要があるシステムが多く
導入された時代でもありました。当時の鉄道や学校は時間に対しとても厳し
かったようで、この時代の時間感覚に対する改革の意気込みが伺えます。
今日紹介する一冊は『時をかける少女』(筒井康隆/著)です。
日本における時間をテーマにした作品の中でも指折りの人気を持つ作品で、
世代を問わない人気ぶりから、これまでに9回の映像化も行われています。
映像で見たことがあるという人でも内容の違いを楽しめると思いますので、
ぜひ読んでみて下さい。
