今日は国際寿司の日です。
日本では11月1日も寿司の日とされていますが、今日は国際的に祝われている
寿司の日「International Sushi Day」です。美味しいお寿司が世界中に広がるよ
うにと、Facebookの「寿司」ページを作ったクリス・デメイ氏によって2009年
に制定されました。
「和食」は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。
日本食レストランも海外に浸透してきており、それに伴い「和食」の代表格で
ある「寿司」も「Sushi」として世界的な広がりを見せているそうです。
日本では寿司といえばネタの大半が生の海産物です。しかし海外では生もの
を食べる習慣がない所が多く、そのためカニカマ、アボカド、かまぼこや野菜
ツナなど加工された食材を使ったSushiが特に好まれているんだとか。
カリフォルニアロールを始め、現地の好みにあわせた創作寿司もたくさん生
まれています。
日本人からすると「そんなの寿司じゃない!」などとうっかり言ってしまい
そうなお寿司もたくさんありますが、世界中の人に親しまれ、広がってゆく文
化ほど各土地の新しいものが色々混ざってゆくもの。そもそも、日本の寿司自
体、中国から伝わった「熟れ鮨」が日本独自に進化を遂げたものだと知れば、こ
の変化も納得です。
つまり近年みられる海外発祥の創作寿司は、日本寿司ファンにとっても喜ば
しい寿司の発展だと言えるでしょう。
ところで少し前までは、寿司=カウンターで頂く高級な食べ物というイメー
ジでした。しかし近年は大手回転ずしチェーンの人気も伴い、寿司はどんどん
気軽なファウストフードに変化しつつあります。
実はこれも発祥を辿ると、現在の寿司の原型である「江戸前寿司」は仕事帰り
の漁師たちが、屋台でつまむのが主流だったほど気軽な食べ物でした。今日の
寿司のファウストフード化は、ある意味原点回帰ともいえそうです。
そんなふうに考えると、現在海外で新解釈されていくお寿司たちにも大変興味
がわいてきます。是非いろいろな国のお寿司を食べてみたいものですね。
さて、本日は筑摩書房の
「すし天ぷら蕎麦うなぎ」(飯野 亮一/著)をご紹介します。
「The日本食」の中でも、特に洗練されていったこれらの料理は、日本文化の
中でどのように誕生し、磨かれていったのでしょうか。
知っているようで知らなかった、四大日本食のルーツに迫る一冊です。