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6月23日は数学における難題であったフェルマーの最終定理の証明が発表
された日になります。3以上の自然数においてXn+Υn=Znとなる自然数の
組(X,Y,Z)は存在しないという、中学校での数学の知識があれば理解できる
定理なのですが、フェルマーが発見してから300年以上ものあいだ証明される
ことのなかった難問でした。
6月23日はアンドリュー・ワイルズ氏が密かに取り組んでいたフェルマーの
最終定理の証明を三日間かけて発表した最終日にあたり、この時の発表では
内容に欠陥があり修正が必要であったものの、一年後にその欠陥を修正し完全
な証明を実現しました。
フェルマーの最終定理は1934年に証明されるまでの間、数学の未解決問題と
して君臨しており、未来を扱うSF作品でもしばしば言及されており「人類より
高度な文明を持つ知的生命体と交信ができる」と主張していたチャネラーに
対してSF作家のカール・セーガンはこの式が解けるかを聞いていたそうですが、
返答は一度も貰えなかったそうです。
今日紹介する一冊は『数学ガール フェルマーの最終定理』(結城浩/著)です。
フェルマーの最終定理とそこで使われる数学のトピックを解説している本で、
小説形式になっているため読みやすくなっています。