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文化財保護法施行記念日は1951年に制定されました。
この記念日は前年のこの日、その名の通り文化財を保護するための基本となる法律
「文化財保護法」が施行されたことに由来します。
この法律は、従来の「国宝保存法」「重要美術品等保存法」だけでなく、「史蹟名
勝天然記念物保存法」も吸収してまとめたもので、これにより歴史や学術において
価値があるものは、物や建築物に限らず土地や植物、動物なども「文化財」として
保護できるようになりました。
さらに、「無形文化財」「埋蔵文化財」「民俗資料」についての要項が加えられ
たこともこの法律の特色のひとつで、これにより保護される文化的財産の対象が
拡充され、より柔軟になりました。
文化的な景観(景色)というものもそのひとつ(2004年の改正による)。
ここ高知県にある四万十川。
「最後の清流」と呼ばれるこの川の流域は、平成21年2月に国の重要文化的景観
に指定されており、我が梼原町はその上流域として選定区域に含まれています。
四万十川流域では選定を契機に、人と自然が作り上げた景観を再認識し、地域の
活性化と未来への継承、そして全国に向けた発信に取り組んでいるとのこと。
そしてこの他にも、梼原町が梼原町なる前の津野山郷より1000年以上続く「津野
山神楽」は、昭和55年に国の重要民俗無形文化財に指定されています。
ちなみにちょっぴりややこしいですが、文化財保護法が公布された5月30日は
「文化財保護法公布記念日」なんだそうです。
今日は、四万十川流域に在る人々の暮らしを捉えた奈路広さんの写真集、
『四万十川流域』(奈路 広/写真)
鯨波出版
をご紹介します。