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8月30日はチャールズ・ウォルコットによりバージェス頁岩が発見された
日になります。バージェス頁岩は、カンブリア紀の化石が多く眠る化石群の
地層なのですが、想像もつかないような形態の生物が多かったために何度と
なく復元予想図が書き換えられることもあったそうです。
バージェス頁岩で見つかったカンブリア紀の化石達はいずれも既存の分類
では説明がつかないような姿かたちの物が多く、バージェス動物群の一種である
ハルキゲニアは、化石から予想された復元図で上下と前後をすべて間違えられる
ほどに奇妙な形をしていました。
このほかにも体の一部のみが出土してしまったためにその一部分のみで一種の
生物と勘違いされてしまったアノマロカリスなど、何かと話題に事欠かない歴史
を持つ地層で、現在はユネスコの世界遺産に登録されています。
今日紹介する一冊は『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』
(スティーヴン・ジェイ・グールド/著)です。
発刊された1989年までに明らかにされたバージェス動物群の研究を一般向けに
分かりやすく書いたものになっており、2022年現在の研究とは少し異なる部分が
出ているかもしれないものではありますが、分かりやすい内容になっています。