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今日11月11日は公共建築の日です。

 

公共建築についてわたしたち一般市民にも関心を持ってもらうために、一般社団法人公共建築協会が制定した日が公共建築の日です。

協会では年に一度コンペティションを開催しており、2014年には梼原町総合町舎が公共建築賞を受賞しました。

庁舎や学校、そして図書館。地域の行政や教育、福祉や文化イベントなどあらゆる分野に係る公共建築は、私たちの生活と深く結びついてついており、地域活性化、生活・文化の向上など重要な役割を担っています。また近年、地域との連係を図りながら、公共建築の整備や運営のあり方を考えるべきという考え方が強まっています。

公共建築の日の今日ご紹介するのは、雲の上の図書館の設計を手がけた隈研吾氏の著書である『隈研吾 はじまりの物語 ーゆすはらが教えてくれたこと』です。

「梼原に出会って、僕は生まれ変わった」という隈氏の言葉から始まる本この本は、隈氏と梼原とのつながりで生まれた町内の隈建築の歴史をぎゅっと詰め込んだ一冊です。隈氏が”木材建築に感銘を受けた場所”と述べている演劇小屋ゆすはら座、そのほかに雲の上のギャラリ町の駅ゆすはらやここ雲の上の図書館など梼原町にある隈建築を素敵な写真とともに紹介しています。

 

現在梼原町には隈氏が設計した5つの公共建築が存在します。 

2014年に公共建築賞を受賞した総合庁舎の中央にはアトリウム空間が広がり、イベント時にはアトリウムの前面の大型スライディングドアを開放することで舞台を設置しステージとして利用することが可能です。庁舎は町内で催されるイベントの中心として機能することが多い公共建築のひとつです。

町の駅ゆすはらは、地域特産物の販売施設と宿泊施設を兼ね備えており、観光客と地場産品をつなぐ役割を担っています。

そしてここ、雲の上の図書館は、人・本・文化をつなぐ施設であり、町民だけではなく、この地を訪れた人々も含めて、図書館という一つの空間を共有できるようカフェやボルダリングスペース、ベビールームなどの施設整備がなされています。

どの建築物にも町産の木材がふんだんに使われ、木々の温かみを感じます。思わず足を運びたくなる、そんな公共建築だといえるのではないでしょうか。

 

このように人々が集い、人・モノ・コトとつながることのできる公共建築は私たちの生活に欠かせない空間であり、心をゆたかにしてくれる、そんな機能をも担っているかもしれませんね。

みなさんの町にある公共建築、探索してみるのも楽しいかもしれません。

 

2024年 (令和6年)
5月4日(土)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)