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1990年の11月17日に約198年ぶりに雲仙普賢岳が噴火した日です。
長崎県の島原半島に位置する雲仙普賢岳は1990年(平成2年)に
198年ぶりに水蒸気爆発による噴火(噴煙と熱水のみの噴火)が観測されました
また翌年の1991年6月には噴火により平成初の大規模な人為的被害を
もたらしたことで、火砕流や噴火の危険性を再認識した出来事もあります。
火砕流の危険性については当時あまり認識が広まってなかったため、
50名を超える死傷者が出る惨事が起こったものだと推測されています。
この1991年の火山被害は戦後初の大規模な火山被害として認識されていて、
火山学者のクラフト夫妻もこの噴火の調査中に被害に遭い亡くなられました。
そんな今日の一冊はこちら「日本の火山」(山と渓谷社/編)です。
本書では基本的な火山の構造や噴火の仕組みを解説したうえで、
実際に噴火の様子などを写真で見ながら国内で起きた過去の噴火被害などを
振り返っていく内容となっており、今回の雲仙普賢岳も掲載されています。
日本国内だけでかなりの数の活火山があり、今後私たちの生活にも影響を
及ぼすかもしれないので一度目を通してみるのもいいのではないでしょうか。