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今日は、英文学者・小説家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の忌日です。
今日の1冊は「小泉八雲:日本を見つめる西洋の眼差し」(筑摩書房編集部 /著)
アイルランド人とギリシャ人の血を引き、イギリス国籍をもつ作家
であった彼は、1890(明治23)年にアメリカ合衆国の出版社の通信
員として日本へとやってきました。
彼の作品である「怪談」やその中の一編である「耳なし芳一」など
を一度は目にした事がある方も多いのではないでしょうか。
これらの話は「再話文学」にあたり、彼の妻である”節子”から聞いた
日本各地に伝わる伝説、幽霊話などを独自の解釈を加えながら蘇らせ
たものです。
いくつもの血を引き、様々な地を転々としながら、最後に日本で帰化
した後「小泉八雲」と改名した彼ですが”いかなる土地にあっても人間
は根底において同一である”ということを信じて疑わなかったそう。
当時この考えは随分と異質だったとのことですが、現代においてはま
さしく真理!そんな彼の生涯をまとめた1冊です。