1999年12月2日、とべ動物園でホッキョクグマの赤ちゃんが生まれました。その当時国内でのホッキョクグマの出生は、122頭報告されていましたが、半年以上育ったのはわずか16頭と育成率が極めてが低く、また人工哺育の成功例は全くなかったそうです。とべ動物園で2頭出生しましたが、うち1頭は既に母シロクマによる咬傷を負っていて、救命処置もむなしく2時間後に死亡しました。残る1頭は、母シロクマの育児放棄から救うため人工哺育に切り替え飼育が開始しました。そのシロクマこそがピースです。
今日は『びっくり!動物園のおしごと大図鑑』(DX社//編)をご紹介します。
飼育している動物の安全を守ったり、繁殖させて野生に返したり、生息地の保護や復元に努めたりと、現代の動物園にはさまざまな役割があります。さらに、動物園の運営は「動物と人間のためによりより地球環境をつくる」という共通のゴールのもと、園だけではなく世界中の地域や研究機関、保護団体と連携を図りながら成り立っているのです。
ピースが暮らすとべ動物園では、県から委託を受けて県内の野生傷病鳥獣(ケガや病気等の鳥類・哺乳類)の保護も行っているそうです。保護した傷病鳥獣は、治療やリハビリなどを行い、野生復帰が可能になったら保護された場所へ放すことが原則だそうです。
このように動物園は、園内で暮らす動物だけではなく、野生動物や絶滅の危機に瀕している動物の保護に関して重要な役割を担っている事が分かります。
さて今日は『びっくり!動物園のおしごと大図鑑』を紹介しました。動物園に足を運ぶ際、動物園のスタッフさんのお仕事にも注目してみるとより一層楽しめるかもしれません。
今日でピースは23歳!とべ動物園のアイドルとして元気に暮らしています。皆さんもぜひピースに会いに行ってみてください。