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今日は人日(じんじつ)の節句、七日正月です。
人日は季節の節目に行う五節句のひとつで、一年で一番最初に訪れる節句です。
「人日の日」と聞いてもピンとくる人は少ないかもしれませんが、「七草がゆの日」
と聞けばうなずくかたも多いのではないでしょうか。
正月明けの7日は七草粥を食べ、邪気を払い一年の無病息災を願います。
この風習があることから、人日は「七草粥の節句」とも呼ばれています。
では、人日の節句とはいったいどのようなものなのでしょう。
そもそも節句とは古来中国の陰陽五行説に基づいて日本に定着したもの。
人日の始まりも古代中国にあります。
太古の昔、中国では1日は鶏、2日は狗(いぬ)というように、元日から7日まで
の間に動物を当てはめた占いが行われていました。
それぞれの日にはその動物を敬い、殺さない日とされていたそうです。
そして最後の7日目に占うのは人。7日は人を大切にする日とされていました。
このことから1月7日は「人日」となったそうです。
今日は一冊をご紹介します。
『現代に息づく陰陽五行』(稲田 義行/著)
日本実業出版社
節句の元にもなっている中国古来の陰陽五行。
日本の文化にも深く関わっており、現在も至る所にその影響が見られます。
今まで日本的だと思っていたものたちも、元をたどれば中国に行きつくということ。
そんな意外な驚きがたくさんつまった一冊です。