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今日は作家・詩人・仏教研究家である岡本かの子の1939(昭和14)の忌日です。
岡本かの子は漫画家岡本一平の妻。そして芸術家岡本太郎の母親です。
若年期は歌人として活動しており、その後は仏教活動家として知られました。
小説家としてデビューしたのは晩年でしたが、生前の精力的な執筆活動から多くの遺作が発表されています。
さて、かの子を語る上ではずせないのは私生活やその生き方。
夫一平と愛人との奇妙な共同生活はとても有名です。
かの子は絶世の美女というわけでもなく、わがままで横暴。そのうえ家事もできなかったといいます。
それでも多くの男性が彼女の魅力に溺れ、そばで生きたいと願いました。
しかし、かの子はどれだけの人から愛情を注がれようと深い孤独に苦しんでいたという話も。
掘り下げる程かの子のミステリアスな魅力に興味が沸いてきます。
本日はコチラをご紹介します。
彩流社
『岡本かの子アムール幻想傑作集』
(岡本 かの子/著)
自儘に振る舞う堂々たるナルシストぶりで文壇にあって異端の存在だった岡本かの子。
妖艶耽美な作風、華麗な豪奢さと豊饒で積極的な愛を湛えた名作の数々。
没後80年、珠玉の作品たちが、現代仮名遣いによって甦ります。