[BookShelf Image]:1555
1958年の今日、悪天候に見舞われた南極観測隊により樺太犬兄弟タロ・ジロ
を含む犬15匹が、南極に取り残されました。2匹が奇跡の救出をされるのは、
それから1年後です。
1956年に日本を出発した南極観測隊。そこには人間と共に同行していた動物
たちがいました。タロとジロもその内の2匹というわけです。
一番は辛いのは残された動物たちですが、おいていかざるおえない隊員たち
の気持ちも察して余りあるばかり。
そんな今日の一冊は「犬だけの世界:人類がいなくなった後の犬の生活」
(ジェシカ・ピアス∥著、マーク・ベコフ∥著、吉嶺 英美∥訳)
南極観測部隊や宇宙開発のライカ犬、現在でも盲動犬や補助犬、そしてペット
という家族として人間と共にいてくれる犬。なんで犬のような純真無垢でいた
いけな存在が人間といるのか不思議でならない。人間がいなくたって野生でい
くらでも生きていけるだろうに。
では、人間がいなくなったら犬はどう生きていくのか。そんな疑問に対する
答えがこの本に。人間のいない未来が犬にどのような進化をもたらすのかが、
最新の研究とともに解き明かされています。犬という存在を知りたいあなたに。