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今日は、「享保の改革「寛政の改革」と並ぶ江戸の三大改革の一つ、「天保の
改革」が実施された日です。老中水野忠邦が就任したことにより行われました。
江戸時代後期、時の将軍は12代、家慶。前将軍、家斉時代のつけ、天保の
大飢饉、果ては外国船が現れるなど様々な問題が財政を逼迫。それを食い止め
んと、農業重視による「人返し令」や風紀の乱れをとりしまる人事改革や贅沢
への取り締まりなど厳しい改革内容でした。
今日の一冊は「大奥」(よしながふみ/著)
江戸幕府の歴代将軍が「女」だったら。江戸時代の史実を基に、男女を逆転
の世界で描かれる一大絵巻。
家光時代、突如蔓延した「男」だけがかかる疫病。大きく男の人口が減少し
女が主となる世界。徳川家も例外ではなく、男の将軍が亡くなってしまう。し
かし、将軍が死ぬことは乱世へ逆戻りすることになると、とった策は女将軍を
たてることだった。
何が正しく、何が間違いなのか。人の視点を変えればまた違った解釈が。
徳川歴代将軍を軸とした物語は、様々な気付きをもたらします。幾度の映画化、
ドラマ化がなされるほどの一流のエンターテイメントでありながら、今を生き
る私たちの生活や悩み、社会問題とも繋がる、傑作品です。