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今日は、児童文学作家、いぬいとみこさんの生まれた日です。
そして、桃の節句ひな祭りですね。現在は女の子の日となっていますが、
江戸時代になるまでは男女の区別なく祝われていたそうです。
本名、乾富子さんは、児童文学のノーベル賞とも言われる「国際アン
デルセン賞」佳作を受賞し、子どもの図書館の礎ともなる「かつら文庫」
を開いた石井桃子さんの助手として「岩波少年文庫」の編さんにも携わ
りました。
今日の一冊は「木かげの家の小人たち」（いぬいとみこ／著）
日本に住む少女、ゆりには秘密の友だちがいました。それは、ある家
の書庫に住む外国の小人たち。舞台は戦争へと向かう最中、ゆりを取り
巻く現実は不安に包まれてゆくばかりですが…。この物語のように、ファ
ンタジーは現代の私たちに何かを教えてくれるようです。
さて、館内には今年もひな人形が飾られています。小人ではありませ
んが、綺麗な小さきひな人形も本と一緒に館内でぜひお楽しみください。
