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今日は小説家、児童作家の小川未明が生まれた日です。
日本の児童文学を確立し、日本児童文学の父とも呼ばれています。
子どもの物語とはいえ、情緒漂うなかにどこかかしらうっすらと陰のある作品たち。
未明の作品には、いつの時代も老若男女問わず惹かれるものがあります。
今日の一冊は「赤い蝋燭と人魚」(小川 未明∥文、酒井 駒子∥絵)
ある北国の港町。月夜の晩、まずしい蝋燭売りの老夫婦の元に不思議な一人の赤ん坊
がやってきました。そして、成長したその子が描いた蝋燭をお宮に灯し、燃えさしを
もつと、海の災難にあわないというのです…。
教科書などで読んだ方も多くいらっしゃるかもしれません。今日ご紹介した一冊は、
画家の酒井駒子さんによる挿画の本です。駒子さんの絵が、物語の雰囲気をより掻
き立てます。